フルートをやっていればアナリーゼって言葉をよく聞くと思います。
日本語で楽曲分析と言うのでしょうか?
難しいですよね。
いろいろな音楽の理論を知らないときついと思います。
が、ご安心ください!
理論が分からなくても出来るアナリーゼの仕方を書いていこうと思います。
正確にはアナリーゼと称して、楽曲を頭で考える方法ですかね。
僕たちは日頃から音楽に囲まれる生活をしています。
街中や店舗のBGM、電車の発車音、テレビのBGM、パソコンに入ってる音楽、ラジオなど・・・
意識・無意識は別として、音楽に触れない日はほとんど無いかと思います。
そこで実は培われてます。音楽理論の触りを。
一例をあげると・・・
小学校の時、音楽の授業とかで最初と最後におじきの音楽(3つの和音)をピアノで弾いてくれませんでした?今は違うのかしら?
あれ、カデンツっていう非常に重要な音楽理論です。
最初の2つの和音を演奏したら次の和音が来るの想像できますよね?
なので、ほとんどの人が無意識にカデンツの理論触ってます。
という訳で聞いた瞬間、その音楽の性質をなんとなく理解できますよね?
「楽しい音」「綺麗な音」「変な音」「かっこいい音」「悲しい音」など、人によって様々な感想があるかと思います。
その感想が大事です!
その感想が演奏した時の音楽性を豊かにする最初の一歩です。
目次
文字を確認しましょう
楽譜には主にイタリア語で書かれた文字が表示されています。
作曲者が音符の羅列から読み取りにくい想いを言葉に表しただけです。
逆に言うと、文字が書かれていない情報は演奏者が当然理解し、表現するであろう事柄です。
意味が分からなかったら必ず調べてください。
その時に注意することは音楽辞典で調べるのではなく、その言語を訳してある辞書で調べるのが大事です。
その言葉本来の意味を知り、音楽辞典との差異を理解してください。
アーテイキュレーションを確認しましょう
なぜ作曲者はそのアーテイキュレーションを付けたかを考えましょう。
まずは全てのアーティキュレーションを取って演奏してみてください。
どうです?何かしらの感想が出てくると思います。
次に作曲者の指定するアーティキュレーションで演奏してみましょう。
雰囲気が多少なりとも変わりませんか?
変化したことを認識し、変化した事によってどのように雰囲気が変わったかの感想を持つことが大事です。
その感想に沿った雰囲気の音楽を作ってみましょう。
旋律以外の音符の配置を確認しましょう
なぜ作曲者は音符をそのように配置したのかを考えましょう。
楽曲を聴いていろんな感想が出てくると思いますが、旋律と和音の関係を感じてみてください。
フルートを吹いている人は旋律にだけ興味を持つ方が多いですが、実は曲全体の雰囲気は旋律以外に隠されています。
明るく楽しい旋律なのに、場所によっては和音が暗く聞こえたりする時もあります。
旋律以外を聞くと、また違った曲の印象になる時もあります。
なぜだろう?と疑問を持つことが大事です。
そこに作曲者の想いがあるんです。
和音の進行にはだいたい理論がありますが、知らなくて構いません。
それよりもどの様な雰囲気で進行しているか感じることが大事です。
楽曲はフルートだけでは成立するものが少ないです。いわゆるソロ曲だけですよね。この世に存在する99%の曲はフルートだけでは成立しません。必ずフルート以外の場所を確認しましょう。
これがいわゆるアナリーゼですね。
句読点を付けてみましょう
僕は音楽を演奏するということは、本を朗読することと一緒だと思ってます。
楽譜にも「単語」があって、「文節」があって、「文」があって、「段落」があって、「章」がある。
その構成を見つけることが大事です。
まずは大きな塊「章」を見つけてどんどん細分化していきましょう。
そして「文」を見つけた時に楽譜の中にある句読点を付けてみましょう。
その句読点の位置がブレスの位置です。
たまにスラーの中に含まれている時もありますので、こちらもアーティキュレーションを外して見つけると良いかもしれません。
また、要旨や要点を見つけるのも大事ですね。
そして一番探すのが難しい「単語」までいけると完璧ですが、こちらは経験がものをいうと思いますので、出来る範囲で探してみてください。
ちなみにバッハなどは「単語」まで理解してないと結構きついかと思います・・・
音量記号を確認しましょう
まずはピアノやクレッシェンドなど音量記号を無視して演奏しましょう。
そして自分で勝手に音量記号を割り振ってみましょう。
どうですか?作曲者と同じでしたか?
たぶん違ったと思います。それで構いません。その違いをなぜ違ったのかと考えるのが大事です。
そこに作曲者の想いがあるんです。(何度もすみません・・・)
まとめ
音符の羅列のみからイメージを掴み、「作曲者の想い」と「自分の想い」の違いを見つけること。
また、その違いをすり合わせていく作業がアナリーゼのまず第1歩だと思います。