フルートの選び方

ご参考までに

どこのメーカーを買えば良い?

自分が気に入ったフルートが一番です。

周囲の人が「あそこのメーカーが良い」とか「あそこのメーカーが有名」とかいろいろな情報は入ると思いますが、必ず自分で吹いて気に入った物を買ってください。

他人が良くても自分は駄目というのが結構あります。

ちなみに僕は基本的に楽器は衝動買いです。

楽器屋さんに遊びに行って良いものがあったら即お持ち帰りします。

どこでフルートを買えば良い?

インターネット通販でも買えますが、信頼の出来る対応の良い楽器屋さんがおすすめです。

国産の新品はどれも品質が高く素晴らしい楽器ばかりです。

楽器の個体差は若干にしろあるとは言え、それよりも重要なことは買った楽器屋さんが丁寧なリペアをしてくれるかどうかです。

リペアが悪ければどんなに良い楽器でも良い音は出ません。

「プロだから丁寧に」、「素人で気付かないだろうからほどほどに」、というスタンスの楽器屋さんは遠慮しましょう。

でも一番最初は分からないですよね?

こればかりは仕方ありませんからクチコミなどを頼りに探すのが無難かと思います。もちろん接客の様子も参考になりますよね。

中古フルートは買っても大丈夫?

ほとんどの楽器屋さんでは中古の楽器も在庫していると思います。

同じモデルでも値段が6割くらいとなると、心揺れる人もいるかもしれません。

僕は揺れます。

ただ良く調べて買ってください。

安く買えても短い使用期間でオーバーホールに何万円もかけなければならない事になるかもしれません。

良識ある楽器屋さんなら、どこに問題があって、このような理由があるからこの値段ですと言ってくれると思います。

ちなみに僕の生徒さんには中古楽器をオススメしています。安いが何よりですから。

初めて吹くけどいくらぐらいのフルートを買えば良いの?

僕は迷わず「一番安い楽器を買ってください」と言います。

安いと言ってもちゃんとしたメーカー製の物です。

今のところ僕の記憶ではヤマハが最安値だった気がします。洋白銀メッキ製の物です。各メーカー7万円前後で買えるのではないでしょうか。

理由ですが、楽器ってすごく高価ですよね?

でも初めてなんで買った後一生続けられるか分かりません。

だったら一番安いフルートでまずは練習した方が良いのではないかと思います。

また、今後続けるにしてもアマチュアのほとんどの方が総銀製のフルートを使っています。でもこちらは50万円以上・・・とても最初から手が出せる金額ではないです。

どうせ買い換えるなら中途半端に銀を使用しているものより、まずは安いのからと考えた方が経済的負担は軽くなります。

逆に買い替えのときは思い切って総銀製を買いましょう!

もしお金が足りなかったら買うのを少し我慢して貯めてから買った方が後悔しなくて済みますよ。

頭部管だけ別売りしているけどどうなの?

大手メーカーをはじめ、頭部管だけ製作している職人さんの物も多数あります。

ではどうなんでしょう?

買い替えても良いと思います。ただし気に入れば。

フルートの中心部は頭部管といっても過言ではないです。頭部管で音色の根本が決まります。

ただ必ず自分の楽器に装着して試奏するようにしてください。楽器によっては頭と体のバランスが悪くなり響かなくなったりもします。

必ず試奏することが大事です。

ちなみに僕は頭部管の付け替えは一度も考えたことはありません。

なぜなら、オリジナルの構成が一番しっくりくる気がします。

フルートの素材はどれが一番良い?

この項は結論から言います。

「素材の価格=音の良し悪し」とは成り立たないです。

フルートの素材はだいたい3種類に分かれます。金、銀、洋銀の3つです。

どれも特徴があり一概に金属の価格と音色の良し悪しとは比例しません。高価な金属ほど音は重厚になりますが、重厚が良いかと言うと、これは個人の感性次第です。

僕は洋銀(洋白)の音色はとても好きです。軽く爽やかな音が、フルートっぽいなぁとも思います。モイーズも晩年は洋白の楽器を使用していたみたいですしね。

またプラチナや木やカーボン、変り種では陶器などもありますが、これもお好みです。

ただし今まで書いたものは前提として、全て同じ職人さんが作ったらの話です。職人さんが違えばもちろん音も違います。素材を生かすも殺すも職人さん次第であり、奏者次第なわけです。

以下、僕が思う特徴を書いておきます。

●金製 重厚。強く逞しい感じ。
●銀製 柔和。穏やかに温かい感じ。
●洋白製 爽快。明るく軽い感じ。
●木製 濃密。コシもあるが機敏な感じ。

前述した「初めての楽器は・・・」の項目では総銀製が良いと書きましたが、現在市販されいる楽器のほとんどは残念ながら、10万以下の楽器とハンドメイドと名が付く楽器に作りの差があります。

やはりハンドメイドと名の付く楽器のほうが洗練されている感じは否めません。ごくわずかですが日本でも洋銀製のハンドメイドを作っている製作会社もあるみたいですので、調べてみてはいかがでしょうか?