フルートのロングトーン練習方法

非常に地味で退屈な練習だと思いますが、これが音楽をやる上での第一歩です

注意事項はただ1つ。良い音で吹きましょう

太く、響く音が出るように細心の注意を払い音を出してください。

基本はH(シ)の音。

マルセル・モイーズの「ソノリテについて」では中音域のHから練習するようになっていますが、低音域のHから練習した方が良いかと思います。

僕のやり方は若干アレンジして、8拍でやっています。H→B(シ♭)、B→A(ラ)、A→Gis(ソ♯)・・・とテンポ60で各音4拍、計8拍伸ばしていきます。

またこれを2回以上必ず繰り返します。

そして最低音までいったら、またHから上に登って最高音まで行いましょう。

なぜ半音ずつ下がっていく(上がっていく)のか分かりますか?

HとBはほとんど同じ吹き方で均質な音を出すことが可能ですよね?

フルートでは全音域に渡って均一な音質を出すことが良しとされています。

HとBはイコールですがHと最低音のC(ド)はなかなかイコールでは出ませんよね?

これを半音間でイコールに結んでいけば全ての音でイコールになると言う、最も簡単な算数の理論と一緒です。算数のようにはなかなか上手くいきませんけどね。

なぜ繰り返すか分かりますか?

過ちや失敗を反省するためです。

音を出してみて「ちょっと細いなぁ」などと思ったら、繰り返しの時に修正をして前回より良い音を出すように心がけましょう。

せっかくだから良い音で出す以外にも複合技を取り入れてみましょう

上記で8拍音を伸ばすと書きましたが、それに付け加えて「休み無く、呼吸は短時間で」というのも取り入れてみましょう。

管楽器の最大の強みでもあり弱みでもあるのが呼吸です。

この呼吸を思いのままに制御する事が良いフレーズへの一歩です。

どうしても呼吸は長い時間をかけて取りたいですよね。

でもここで甘えてはいけません。

短い時間(テンポ60で8分以内、出来れば16分以内)で100%肺に空気を充満させるような気持ちで呼吸してください。

最初はとても苦しいですが、慣れてくれば楽曲にも応用できるはずです。

練習する意味を見つけましょう

基礎練習は単調になりがちです。

でも、意味があります。

その意味を考えて吹きましょう。

漠然と吹いても上手くならないのは分かりますよね?