曲の中で度々速度変更の指定が出てきますよね?
どんな風にかけてますか?
まず、最初に言いたいのが・・・
「一番最初はインテンポで!」
どうしても「rit.(リタルダンド)」「accel.(アッチェレランド)」が楽譜に書いてあるとすぐにやりたくなります。
でも最初はメトロノームで何事も無かったかのように練習してください。
そしてしっかりとそのフレーズを理解してください。
テンポを変化させるということは、今まで気持ちよく聴いていたお客さんに刺激を与えることになります。
心地よい刺激は良いですが、びっくりする刺激はイマイチです。
「ノリノリ」とまではいいませんが、クラシック音楽も「ノリ」が非常に大事です。
僕はレッスンではグルーブと言ってますが、グルーブに関してはまたの機会に。
今までノリノリで聴いていたお客さんが着いていけないノリを出してはいけません。
お客さんの「ノリ」が自分の「ノリ」と一体となって同じ時間を共有しなければなりません。
必ず「今からノリを若干変化させますよ。皆さん着いてきてくださいね。」っていう心の準備を与えることが大事です。
この心の準備をお客さんに提供してください。
では、具体的な練習方法はというと・・・
まずはメトロノームでしっかりとインテンポで演奏する。
曲想を理解したら、指揮者の真似(指揮を振る仕草)をしながら歌ってみる。
手と歌を同時に行うことによって急激な変化をさせることが出来なくなるので、そのイメージを持ちながら演奏する。
以上3点です。
指揮者の真似をするのって意外に大事です!
「ノリ」って動きなんで、しっかりと動くことによって「ノリ」を自分の中に入れるんです。
難しい曲も指揮者のマネしながら歌うとノリ良く演奏できるヒントになります。
という訳で結論!
演奏者は指揮者の真似をしましょう!